名古屋でマンション・工場・医院クリニックの建築設計デザインをするならKei建築設計事務所へ

工場
マンション
病院/クリニック
新築
その他
依頼の流れ
パース設計

我が家のマイホーム大作戦2

夢ふくらむマイホーム
(イメージプランづくり)

住宅展示場に行ってみる

平成14年3月

住宅展示場という所に行ってきた。
10年ほど前に1度、知人を訪ねて行ったくらいで、ほとんど知らない世界だったので行ってみることにした。もちろん我が家をハウスメーカーで建てるということは全くないのだが・・・。

大きな家にビックリ!

まず一番に思ったことは、1軒1軒がとても大きいということ。展示場なのだから一番いい状態で見せているのだろうけれど、1軒の建坪が80坪ぐらいのものがざらで「これだけ広けりゃいいにきまってる」という感じ。実際に家を建てようと思う人は、都市部では30~50坪くらいがほとんどだと思うのに。展示場をみて夢をふくらませていた人々は、実際に自分の家が建った時にギャップに驚くのではないだろうか。
次に、ほとんどの家が二世帯住宅になっていて、バリアフリーだった。洗面所やお風呂、トイレなどにも段差はなく、車椅子でも楽に移動できる。和室との境目も段差はほとんどなかったが、これでは和室の畳の上に廊下のホコリが入り込んでしまうので、掃除はこまめに念入りにする必要がある。
また、吹抜も必ずあって、天井が高くて気持ちいいのだけれど、あの高い天井の照明の掃除はどうやってするのか、電球1つ取り替えるにも大変だ

ハウスメーカーの営業も大変だ!

展示場の家の中に1歩足を踏み入れると、「いらっしゃいませ。こちらの○○ハウスは初めてご覧になりますか?」と言って、必ず営業の人がついてくる。そしてこと細かに説明をしてくれる。それはそれは熱心で、いちいちあれこれと話をしてくれるので、こちらとしてはちょっと疲れる。よくデパートでちょっと洋服を見ようとすると、おばさんの店員さんが寄ってきて、これはどーだ、あれはどーだと行ってくるが、あの状態である。でもまあせっかく説明してくれるのだから、時々感心したりしながら聞いていた。
そうやって見ていると、展示場の1室が打合わせ室のようになっていて、実際にそのメーカーで家を建てることに決めた家族が、打合わせか何かしているところを2・3組見かけた。その様子をちらちらと見ていると、どこの家族も一様に奥さんやお母さん(姑だろうか?)の発言がとっても多くて、語気が荒い。
家というものは、主婦である奥さんやお母さんの意見が一番重視されるのは当然だけれど、あのパワーはすごい。メーカーの営業さんもタジタジといった感じだった。

ここにも不況の波か?

私が10年ほど前に住宅展示場に行った時は、「ご来場記念」とかいって、文房具や日用雑貨などをいろいろともらった記憶があるが、今回はそういったものは全くなかった。そのメーカーのパンフレットと営業の人の名刺をもらっただけで、「プレゼント」とかは全くなくてちょっと残念。こういったところにも不況は及んでいるのだろうな。

ハウスメーカー考察

こうやって見てくると、りっぱな展示場を造って、営業マンを多数おいて、テレビや雑誌でコマーシャルをバンバン流して・・・これらにかかる全ての諸経費が1軒1軒の家の値段に入ってくるのだから、ハウスメーカーでの建築費用が割高になるのは当然のようだ。
それに、私が聞いた話では、窓の位置を少しずらしたり、コンセントを1つ増やしたりするだけでどんどん値段が上がっていくそうだ。とにかく規格以外のことをすると即コストアップになる。でも、そもそも住宅というものは、1軒1軒違うもので、土地の形状も違えば住む人間も違うのだから、統一した規格で建てられるわけがない。そうやって考えると、手軽でわかりやすいハウスメーカーの住宅ではあるけれど、本当に満足のいく家を建てるのは難しいのではないだろうか。

住宅展示場でのある営業さんのお話

家を建てるにあたって、ハウスメーカーと並んで多いのが、建て売り(建築条件付きの土地)だ。ハウスメーカーの営業さんにいわせると、建築条件付きでの建物などはハウスメーカーと比べものにならないくらい割高だそうだ。不動産業者は土地だけでは法律で決められた利益しか得られないので、上物を建てて、その建物に割増金をのせるのだ。材料の質を落として、その分もうけをあげる。そのせいで最近欠陥住宅が問題になっている。
また、「自由設計」などとうたっているものもあるが、これも考え方によっては非常に危ないらしい。出来上がった建物を見る前に契約してしまうのだから、よほど信頼のおける業者でないと心配だ。第三者が建築中に監理してくれればいいが、そういった話もあまり聞かないし・・・。

家を建てるということは、人生一度の大仕事だ。だからこそ、時間をかけてじっくりと取り組んで、満足のいく”我が家”にしたいものだ。

前のページへ  次のページへ

お問い合わせ。ご相談はこちら。
無料で実施中
 
©copyright ©keisekkei.com. All Rights Reserved.
TOPへ